活動報告

議会・委員会活動

農林水産委員会 質問①「鳥獣被害(熊被害対策)について」

6月定例議会前に開催された農林水産委員会で質問致しました。

始めに、鳥獣被害、特に熊被害対策についてです。
決して尾熊対策ではございませんので。。。。。

今、全国で熊の出没が増えて人的被害が拡大しております。
この委員会でも、以前、安井先生のほうから熊の出没等について質問もありました。
また、最近も廿日市市街地、また学校近くで出没しております。

先月は福山市内でも熊の目撃情報が上がっております。
熊の出没実態等について、調査は、県は環境県民局の自然環境課の担当で、県のホームページでも令和6年度目撃件数が公表されておりますが、今年の4月、5月だけで91件のツキノワグマの目撃件数が報告されています。
これは、令和5年の同時期の68件から23件も増えている状況です。

(尾熊)
県では、鳥獣被害については農業被害に関する実態把握や対策はこの農林水産局で担当されておりますが、熊の出没が増えた要因と、県内の人的被害や農業被害の実態を農林水産局のほうで把握されているのか、お伺いします。
(農業技術課長)
まず、熊の出没が増えた要因は、
・ツキノワグマの生息域が拡大していること。
・過疎、高齢化などで収穫されない柿、栗、それに加えまして放置された残飯、家畜飼料、農作物など、人間由来の食物等の熊の餌となるものが人里に増えたこと。一旦、人里に下りた熊については、日頃の警戒心が薄れてしまい、人里の食物の魅力に負けてしまうことなどと推測をしています。

  次に、被害については、人的被害は、県内においては令和3年度に1件ありましたが、令和4年度以降は発生しておりません。農業被害については、昨年度のデータは現在集計中でございますので令和4年度のデータから申し上げますと、庄原市や広島市などで果樹や野菜等の食害があり、報告された金額としては約37万円となっております。

被害対策状況とクマ注意喚起状況について

(尾熊)
ツキノワグマは広島県では狩猟獣になっており、捕獲は禁止されていますが、他県では今年に入り多くの人的被害が発生、広島県でも市街地で出没件数が増えているということで、大人だけでなく、子どもも被害に遭う可能性があると思っております。

  本当に人的被害が今後心配でありますけども、熊対策も自然環境課の担当になるのかもしれませんが、この農作物の鳥獣被害の対策では、農林水産局は様々なノウハウがあるはずです。

  以前、本委員会でも何度か鳥獣被害対策に取り組む中間支援組織のtegos(テゴス)の取組紹介の説明がありました。主にイノシシを対象に取り組まれ、農作物被害低減を目的に既に活動をされ、本格稼働をされているということでお聞きしています。

  このtegosで熊対策の活動もできないのか。また、環境県民局と農林水産局で熊対策ではどのような連携をして、どのような対策を行っているのか、お伺いします。

(農業技術課長)
まず、tegosにつきましては、農作物被害の低減を目的に立ち上げた組織ですが、被害対策の一環で、大型野生獣を寄せつけない対策として、未利用の柿や栗などの果樹の伐採などを呼びかけておりますので、この活動は熊対策及び人的被害対策につながると考えております。

  次に、環境県民局との連携ですが、随時情報交換を行っており、年に数回、環境県民局や警察、猟友会などと関係機関が集まり、広島県野生鳥獣被害対策会議として被害対策の検討を行っています。

  具体的な対策は、熊の出没地域において農地や集落に呼び寄せない環境改善のための放林の柿や、栗の木などの果樹の除去、農地などへの侵入を防止するための電気柵の設置、あるいは果樹へ登らせないための幹へのトタン巻きなどの対策を推進しているところです。

  この放任果樹の伐採などにつきましては、自然環境課の事業が活用されています。
また、森林に立ち入る際には、鈴やラジオ等を携帯するなど、自分の存在を知らせることや、熊対策スプレーを携行することで、単独行動を避けることなどです。
このような対策を環境県民局と連携し、市町の担当者会議や研修会などにおいて呼びかけているところです。
こうした取組や実践を促し、人の生活圏への熊の出没の減少につなげてまいりたいと考えております。

要望・質疑(尾熊)

市街地のほうに寄せつけない、そういった点では残った果樹等の伐採とか、また人の方にも注意して、出会ったときの対応、そういった部分でも必要な物を持っていくということは非常に大事な点だと思います。

ただ、同じように県のホームページでもそういう注意喚起が載っておりますが、やはり現場のほうで、先ほど市町の方にもしっかり徹底していくということですが、
やはり地域住民、農業者、また山歩きをされるような方々まで、しっかりと周知徹底をしていくことが大事だと思いますので、よろしくお願いします。

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