私が委員長をしている県議会の生活福祉保健委員会において、10月に2泊3日で県外調査を行い、昨年甚大な被害が発生した能登半島地震や豪雨災害の復興・復旧状況を調査の為、石川県庁と能登半島の七尾市と珠洲市に行ってきました。
今後の広島県の防災・減災のインフラ整備や地震災害時被災者支援について視察内容を今後参考にしてまいります。
【石川県庁】
県職員より地震発生後の県や県議会の災害対応や避難者支援対応について説明を伺いました。広島県からも多くの職員が被災者支援で石川県に応援に入っており感謝されました。
【七尾市観光協会・漁港】
地元の観光協会の方と実際の被災者から民家や漁協の被害状況を伺いました。漁港は一部復興され漁船の使用は可能になっていますが、港湾設備には、まだ
多くの亀裂が残っており、水揚げ工場も未だに一部閉鎖状況でした。
民家被災者も震度7前後の地震発生時は、家の中では立つこともできず、木造民家がつぎつぎと倒壊。
倒壊した近隣の方が早い段階で救出にあたり助かった人も多くいたそうです。
津波から住民が声掛け合い一緒に避難されました。
避難時は倒壊民家で道路がふさがれ、また亀裂や段差により車が使用できず、津波から高台避難には、子どもや高齢者と一緒に助け合って、徒歩で逃げられてそうです。
集落全員が町内会に入っており、日頃から住民全員が顔見知りで地域のお祭りの参加や近所付き合いが日頃からできており、住民同士の地域の絆が自然にできていると言われておりました。
【珠洲市役所】
能登半島の先端の位置にある珠洲市は民家倒壊や橋の倒壊、土砂災害道路の寸断甚大な被害を受けました。
市長より被害状況や下水道などインフラの復旧復興状況や当時の避難所やその後の仮設住宅整備など被災者支援について説明を受けました。
こちらでも広島県や福山市の多くの職員が現地支援で応援に入り、市長からも大変感謝されました。
まだ、地震直後やその後の豪雨により土砂災害で多くの道路が寸断されており、道路や橋梁も多くの場所で災害復旧工事が行われており、工事関係者や関係車両が目立ちました。
被災された住民の生活も地震前の生活に戻るまでは、まだまだ時間がかかり、被災地現地を調査しましたが、多くの民家があった集落後も工事中で未だに広い空地状態でした。
地震と豪雨による土砂災害や落石被害で道路倒壊が2年近く経過しても被災地の復旧・復興の遅延要因になっており、建物だけでなく下水道・道路・道路法面・橋梁などインフラの耐震化整備の重要性が良くわかりました。













